コンテンツ改善の相談を受けたとき、当社が最初にすることは「施策を提案すること」ではない。まず現状を正確に把握することだ。

多くの企業が「コンテンツを増やせばいい」「リライトすればいい」と手を動かすが、現状分析なしの改善は的外れになりやすい。本記事では、当社がコンサルティング初回で必ず確認する5つの指標を公開する。

この記事でわかること

現状分析の重要性/確認すべき5つの指標の内容と見方/GA4・サーチコンソールの具体的な活用法/分析から改善アクションへの繋げ方

分析の全体フロー

コンテンツ改善は「分析→仮説→施策→検証」のサイクルで回す。最初の分析が甘いと、サイクル全体がズレていく。

コンテンツ改善サイクル
STEP 1
現状分析
STEP 2
仮説設定
STEP 3
施策実行
STEP 4
効果検証

分析の質がサイクル全体の精度を決める

プロが最初に見る5つの指標

指標①:オーガニック流入の構造

GA4とサーチコンソールを照合し、「どのページに、どのキーワードで、どれだけ来ているか」を把握する。重要なのは上位20%のページが流入の何%を占めているかだ。一般的に80%以上が上位20%のページに集中している(パレートの法則)。

チェックポイント
  • 流入上位ページはどこか(コンテンツの「稼ぎ頭」)
  • 流入ゼロのページは何本あるか(コンテンツの「不良在庫」)
  • 流入があるのにCVゼロのページはどれか

指標②:検索順位と表示回数の分布

サーチコンソールで「表示回数は多いがクリック率(CTR)が低いページ」を特定する。これはタイトル・メタディスクリプションの改善だけでPVが数倍になる可能性がある「宝の山」だ。

キーワード×ポジション分類マトリクス
💎 最優先:1〜3位
守りの最適化
現在の順位を維持しつつCTR向上。タイトル・メタ最適化、内部リンク強化。
🚀 攻めの対象:4〜10位
リライトで一気に上位へ
少しの改善で1〜3位に入れる可能性。コンテンツの充実・図解追加が効果的。
📋 計画的対応:11〜20位
中期的なリライト対象
検索意図の再確認と大幅リライト。競合との差別化要素を追加する。
🗑 整理対象:21位以下
統合・リダイレクト検討
類似記事の統合か削除を検討。低品質ページの存在がサイト全体に悪影響。

指標③:直帰率と滞在時間

「来たけど帰った」ユーザーが多いページは、コンテンツとユーザーの期待値にズレがある。特に直帰率80%超かつ平均滞在時間30秒未満のページは優先的に改善する。

指標④:コンバージョン経路

GA4のファネル分析で「どのページを経由してCV(問い合わせ・資料請求など)が発生しているか」を追う。CVに貢献しているページを特定し、そこへの導線を強化することが最速の改善策になることが多い。

指標⑤:競合との順位比較

同じキーワードで競合が上位表示されているとき、その記事と自社記事の「何が違うか」を分解する。文字数・図解数・専門性・更新頻度・内部リンク構造など、差分を定量的に把握する。

「感覚で改善する」時代は終わった。データが示す事実から出発することが、最短距離での成果につながる。

分析から施策へ:優先順位の付け方

5つの指標を確認したら、改善アクションを「インパクト×工数」で整理する。

施策優先度マトリクス
今すぐやる 高インパクト×低工数 タイトル改善 CTAボタン改善 内部リンク追加 計画的に実行 高インパクト×高工数 大幅リライト 図解コンテンツ制作 動画制作 後でもOK 低インパクト×低工数 画像alt追加 公開日更新 やらない 低インパクト×高工数 効果不明の施策 インパクト 工数 →

まとめ:分析なき改善は「勘違いダイエット」

現状分析をせずに施策を打つことは、体重を計らずダイエットするようなものだ。何が問題かわからない状態で施策を打っても、偶然うまくいくことはあっても、再現性がない。

5つの指標を確認するだけで、改善すべきポイントの8割は見えてくる。まず「現状を知ること」から始めよう。

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